ジジ放談 正体不明のマスクマン・コラム殺法Vol.12

ゴーゴーバーは今は昔 バンコクは世界屈指のレストラン街

マスクマン・コラムニスト、フェルディナント・ヤマグチが「GG」の読者の知りたい話題をあの手この手でバッサリ斬る「ジジ放談」。
今月のフェルさんは、大型連休を利用してタイへ。
休暇といえども、もちろんタダでは帰ってきません。
一応、仕事らしいこともしましたよ

一応、仕事らしいこともしましたよ

ご存じでしょうか、13年ぶりに国内販売が復活した現行ハイラックスは、トヨタのタイで生産され、日本へ〝輸出〟されているのです。

毎度お騒がせいたします。
フェルディナント・ヤマグチでございます。

読者諸兄はゴールデン・ウィークをどのように過ごされましたでしょうか?
私は休みの前半をタイで過ごしておりました。

一旗も二旗も揚げられて、既に悠々自適モードの暮らしを送る『GG』読者諸兄に於かれましては、激混みの上に、料金も割高な連休期間中に出かけるのなんて「バカじゃねーの?」と思われる方も多うございましょう。
ですが、よく考えて下さい。

我々の旅行は、その辺の爺様同士が連れ立って出かける敬老旅行会ではないのです。
旅のお供に連れていかれるのは、若く美しく有能な、〝現役〞の女性でございましょう。
彼女達は当然仕事を持っている訳でして(いまどき〝家事手伝い〞なんてビミョー過ぎる立場の女性はメンド臭いだけで、後でモメるのが関の山です)、
皆さまのように好きな時に好きな場所へ出かけられる訳ではないのです。
相手の都合も考えてあげないと、モテるジジには決してなれません。

ということで、今回のジジ放談は、タイはバンコクからお送りいたします。
「タイに彼女と一緒に旅行する」と話すと、その反応はハッキリとふたつに分かれます。
ジジ感覚を持ち合わせた人は、「あぁ、それは良いね。今やタイは世界屈指のフーディー大国だから。
美味しい料理を楽しんでくると良い」と答えます。

一方、ジジの世界からは縁遠い、ムダに歳を重ねたじじい連中は、「はぁ? 女性を連れてタイに行くの? そりゃ食堂に弁当を持って入るようなものですなぁ。イヒヒヒヒヒ」と、下卑た笑いを返して来ます。

『GG』関係者は素敵なレストランを教えてくれ、『GG』無関係者は怪しげなゴーゴーバーを教えてくれます。
『GG』を読まない多くのオッサン達は、タイという国を、未だに「女性を買う場所」と認識しているのです。

「パッポン通りに出かけてみなはれ。そりゃもうモデル級の女が選び放題や。あ、けどオカマにだけは気ぃつけんとイカン。タイはオカマ天国やからねぇ」などと余計なお世話とはこのことです。
世にも新しい、皿を舐めて食べる料理

世にも新しい、皿を舐めて食べる料理

こちら、時代の最先端を行く「GAGGAN」の一皿。カトラリーはなく、「Lick it up!」と皿を舐めて頂くメニュー。本当に舐めてもいいのでしょうか? 新し過ぎます。

今回の旅の主たる目的は、もちろん極上の食事を味わうことにあります。
バンコクには「Asia's50 Best Restaurants」のベストテンに入る店が3軒も存在するので
す。

そして今回訪れた「GAGGAN」は、4年連続でアジアナンバーワンを獲得した最高にイケてる店なのです。
シェフのガガン・アナンド氏は、「World's 50 Best Restaurants」で5回も首位を獲得した伝説のレストラン「エル・ブジ」で修業した本格派。
当然エル・ブジの影響を強く受けており、「Progressive Indian Cuisine」を標榜する、良く言えば前衛的、有り体に言えばブッ飛んだレストランです。
当然超人気店で予約は最低でも4ヶ月待ち。
時期により半年くらい待たされることもあるのです。

え? 私ですか? そりゃまあ蛇の道は蛇というヤツでして、1週間前に予約してサクッ
と席を押さえて頂きました。
コネはカネよりも強し、です。

「The World's 50 Best Restaurants」と「Asia's 50 Best Restaurants」は、比較的新しい食のアワードなのですが、今や世界のフーディーの新たなる選択基準となっております。
供する側のシェフ連も新進気鋭と呼ばれる方々は、明らかにミシュランよりもベスト・レストラン50を目指す傾向にあるのです。

これ、食に関して探究心旺盛な女性なら大抵は知っている事実です。
デートの際に「この店はミシュランの二つ星でね。僕は星を取る前から評価しているんだ」なんて言って失笑を買わないようにして下さい。
マジでハジをかきますよ。

あ、ちなみにこの「GAGGAN」は2020年に閉店の予定です。
ガガン氏は「レストランの寿命は10年」と公言しておりまして、長く続けて店が劣化するのを見るよりも、潔く畳んでいかりや長介先生よろしく「次行ってみよう次!」とやるのが正しいと信じているのです。
残された時間は僅か2年。
お急ぎ下さい。
水も豆腐も日本からのお取り寄せ

水も豆腐も日本からのお取り寄せ

タイでこれほど美味しい豆腐料理が食べられるとは思いませんでした。聞けば水も豆腐も毎日日本から空輸しているのだとか。なるほど美味しい訳です。

お次は、福岡の三原豆腐店が先のガガン氏と共に起こしたニュープロジェクトである「三原豆腐店With Gaggan IN Bangkok」。
三原廣樹氏の作る豆腐を食べて感動したガガン氏が全面協力するこの店は、プリフィックスの1コースのみで、最初から最後まですべてが豆腐料理。
日本酒も含めたワインのペアリングもセンスが良く、食・酒ともに楽しむことができました。

もちろん同伴した女性も大喜び。
筋金入りのフーディーであり、また食に関わる仕事をしている彼女をして、「また来たいわ」と言わしめたのですから、今回のトラベルは大成功と申せましょう。

あ、無論食事をしているだけでなく、トヨタのタイ工場を訪問し、ハイラックスの組立工程を見学して来たりもしました。
ちゃんと仕事もしてるんですよ僕ぁ。
ということで皆さま、また来月!
タイといったら涅槃仏

タイといったら涅槃仏

せっかくタイに行ったのですから、少しは文化的なこともしておかないと。ワット・ポーの涅槃仏に参拝して参りました。足の裏の文様がステキです。


フェルディナント・ヤマグチ
フェルディナント・ヤマグチ
雑誌やwebで縦横無尽に活躍するマスクマン・コラムニスト。
昼間はビジネスマンであり、本業バレを防ぐためにメディア露出時は常にマスクを着用。
そこそこ速いトライアスリートとしても活躍中で、2017年は10レースほど参加。