黄昏ジジの選びのキモ《メルセデス・ベンツの「S 450」》

メルセデス・ベンツの「S 450」

やっぱり6気筒エンジンは直6でしょ

メルセデスが6 気筒エンジンを直6 からV6 に切り替えた1997 年以来、実に約20 年ぶりの復活となった直6 エンジンM256。単体で367ps / 500Nm を発揮しますが、電化を前提に開発されており、基本的にはISG と呼ばれる電気モーターや電動スーパーチャージャーが組み合わせられます。

藤田…技術の進歩でクルマが高性能で便利な乗り物になるのはいいんですけど、我々みたいなクルマ好きは一抹の寂しさも感じますよね。

岸田…そうだなぁ。ダウンサイジングのターボ化で大排気量NA が消えつつあるし、省燃費のためにトランスミッションは多段化されて、MT で制御するなんて不可能に近いからな。

藤田…あ、でもひとついいこともありました。メルセデスが約20年ぶりに直6を復活させました。

岸田…何だとぉ。全長が長くなる直6 はクラッシャブルゾーンの確保など、パッケージング面からコンパクトなV6 に劣るから、メルセデスでさえ見限ったんじゃなかったのか?

藤田…ええ、確かにそうなんですが、ここ最近のダウンサイジングのターボ化トレンドで補器類のレイアウトがしやすい直6が見直されたみたいです。
今やメインのエンジンも直4になりつつありますから、直6は開発の面からも有利みたいですよ。

岸田…そんなことはどうでもいいんだよ。直6といえば理論上は完全バランスエンジン。
6つのシリンダーが等間隔で爆発を起こすことでお互いに振動を打ち消すから、他のレイアウトでは実現できない滑らかな回転を生むんだよ。
直6のエンジンフィールを味わったら、その魅力を忘れることはできないぞ。

藤田…編集長はフラット6の人かと思ってましたけど、直6も好きなんですね。
じゃあ、メルセデスの直6、買っちゃいましょうよ。

岸田…お、おう。で、いくらだ?

藤田…現状はS 450 に搭載されていて1147 万円ですね(笑)。

岸田…お、おう。今乗ってるスマートが壊れたら考えるわ。

「ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)」は、エンジンとトランスミッションの間に配置された、最高出力16kW 、最大トルク250Nm を発生する電気モーター。従来のハイブリッド車のような回生ブレーキによる発電を行い、エンジンが低回転時には動力補助も行います。

3ℓの新型直列6 気筒エンジン、M256 を搭載する最初のモデルとして登場したS クラス。M256 は、S 450、S 450 エクスクルーシブ、S 450 ロングの3 グレードに採用されました。価格はそれぞれ、1147万円(税込)、1363万円(税込)、1473万円(税込)。