この⼿があったか︕ ピッティオヤジもまだ気づい ていない︕ 本チャン狩猟仕様の「ハン ティングベスト」

バッグ代わりに 無造作に着るのが粋!

バッグ代わりに 無造作に着るのが粋!

あまり細かく考えず、無造作に羽織ってこそ格好いいのがハンティングベスト。大きなポケットに小物を突っ込んで、手ぶらで街を闊歩するのが粋なんです。コーデュロイスーツのように秋っぽい色味、素材感のアイテムと好相性ですよ。ベストは左と同じ。スーツ13万9000円/バルバ(ストラスブルゴ) シャツ4万2000円/ジャンジ(バインド ピーアール) ベルト1万4000円/ サドラーズ(ビームス ハウス 丸の内)バッグ代わりに無造作に着るのが粋!

人生の経験値を積み重ねたジジならばよーくご存じかと思いますが、トレンドとは本当に無節操なもの。近頃原宿をドヤ顏で闊歩する古着小僧たちの間では、あのフィッシングベストが人気なんですって! ヘビーデューティーブームの再燃を予感させる現象ではありますが、ただ時流に乗るだけではなく、さらに上をいく選択肢で、小僧を圧倒してみませんか? 

 というわけで今回ご紹介するのは、なんとハンティングベストです。それも余計なお洒落アレンジなんて一切施されていない、本気の狩猟仕様! 日本では少々なじみが薄いかもしれませんが、狩猟とはヨーロッパでは貴族が嗜む高貴な趣味。ゆえにその用品やウエア類には、機能とデザイン性を兼ね備えた優れモノが実に多いのです。その中でも、1526年にイタリアで創業した超名門銃器メーカー、ベレッタは別格。写真のベストをご覧いただければ、機能に徹した媚びないデザインと、それでもなお香り立つ品格を感じ取っていただけるかと。こんな本物中の本物を、いかにもバッグ代わりてな顔で着こなすのが、こなれジジの極意なのです。

本チャン狩猟仕様ならではの 機能美を見よ

(front)
風通しのよいポリエステルのメッシュ素材。ビビッドカラーには、野山での視認性を確保するという意味も。
大容量のメインポケットをはじめ、ハンティング仕様ならではの抜群の収納力。まさに「着るバッグ」です!

(back)
背面にはジップの付いた巨大な収納が! 本来は大きな地図を持ち運ぶためのディテールだったようです。

Beretta Hunting Vest
ベレッタ ハンティング ベスト

500年近くの歴史を誇る超名門

イタリアで1526 年に創業した、世界最古の銃器メーカー、ベレッタ。現在はハンティングをはじめ、クレー射撃、アウトドアなど幅広い分野に向けて銃や用品類を展開しています。写真のベストは前身頃にカーキのコットン、後ろ身頃にオレンジのメッシュを使ったハンティング用。体を包み込むシルエットが魅力です。2万3130円/ベレッタ(マンケイブ)

決して難しくない! 〝アメトラ合わせ〟が着こなしのカギ

一見難易度高そうにも見えるハンティングベストですが、実際はいたって簡単。
だってジジのお得意、アメトラスタイルに最も似合うアイテムなのですから。
Style1 これぞジジ流! 都会派ヘビーデューティー

Style1 これぞジジ流! 都会派ヘビーデューティー

カントリー調の素材感と都会的なムードを併せ持つ、コーデュロイスーツこそ、ハンティングベスト攻略の必携アイテム。色はベージュやブラウンが鉄則! ベストはP.109 と同じ。スーツ7万2000円/サンタニエッロ(バインド ピーアール) ニット2万9000円/カモシタ ユナイテッドアローズ(ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店)靴8万円/クロケット& ジョーンズ(グリフィンインターナショナル)ベルト1万4000円/サドラーズ(ビームス ハウス 丸の内)

Style2 インナー使いなら旅先の防犯対策にも!?

Style2 インナー使いなら旅先の防犯対策にも!?

「まだアウターとして着る勇気がないよ」というシャイな方は、ステンカラーコートのインナーとして効かせてみては? 洒落て見えるのはもちろん、こまごました荷物の多い旅先でも、実に重宝するはずですよ。ベストはP.109 と同じ。コート13万8000円/グレンフェル(ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店) ニット2万3000円/ルトロワ(八木通商) パンツ3万4000円/タリアトーレ(トレメッツォ)靴9万6000円/ストラスブルゴ(ストラスブルゴ)

さらなるツウな選択肢は 「シューティングベスト」にあり

ピッティオヤジや古着小僧にもまだ発見されていない〝お洒落の秘境〟、それこそが狩猟よりも射撃に特化した「シューティングベスト」です!

(左)
CHARMEシャルム
クラシカルな配色が粋な日本製ベストシャルムというブランド名や品物からはフレンチな香りが漂いますが、実は日本を代表する猟装品メーカー。ポリエステルコットン生地に人工スエードの肩当てを組み合わせたこちらのベストは、オールネイビーのコーディネートで決めると、実にエレガントです。1万6500円/シャルム(シャルム商会)

(右)
Browningブローニング
アメリカらしい媚びのない無骨なデザインアメリカを代表する銃器メーカーのブローニング社も、アパレルウエアに定評アリ。定番の『トラッパーチークベスト』は、通気性のよいメッシュ素材と、カーキカラーのコットン生地とのコントラストがツウ好み。鹿をモチーフにしたアイコンもいい味出してます。1万6500円/ブローニング(ソトアソビ)

(左)
CASTELLANIカステラーニ
ラテンな遊び心を生かして着たいイタリア製ベスト
オリンピックの射撃競技にもベストを供給している、カステラーニ社のシューティングベスト。『リオモデル』と名付けられたこちらは、トリコロールカラーが洒落心をくすぐります。カシミアニット&ニットパンツといった、カジュアルリッチな装いにどうぞ。3万1000円/カステラーニ(浜田銃砲店)

(右)
Berettaベレッタ
左右非対称のデザインが粋なクレー射撃用
スポーティさの中にもイタリアブランドらしいエレガンスが漂う、ベレッタのクレー射撃用ベスト。やや長めの着丈とタイトなシルエットが、シューティングベストたる所以です。ネイビージャケットにホワイトのコットンパンツ、なんて着こなしに合わせるとリッチ! 2万円/ベレッタ(ソトアソビ)

洒落たデザイン。街でも重宝する抜群の機能。コーディネートのしやすさ……。今まで偶然気づかれてこなかっただけで、ハンティングベストの魅力とはまさしくメジャー級。特に男が惚れる物語性をも備えたベレッタのそれは、いつブレイクしても不思議ではありません。数年後には狩猟アイテムの枠を超え、バブアーばりのお洒落ブランドになって、ピッティを闊歩するオヤジたちがこぞって着こなしている……。見える、そんな未来が見えるぞ〜!

 だからこそ、ジジには今のうちに、小僧やピッティオヤジに荒らされる心配のない〝聖域〟をご紹介しておきたいのです。たとえば同じベストでも、狩猟より射撃スポーツに特化した「シューティングベスト」なんて最高です。デザインこそ少々クセありですが、こんなのを何気なくカシミアのニットやネイビーブレザーに合わせたりしたら、一発で手練れな雰囲気が漂うだろうな〜。

 現在、日本ではアマゾンをはじめとするウェブショップ、そして銃砲店などでしか手に入らない、「ハンティング&シューティングベスト」。ゆえに嬉しきかな、お宝はまだザクザク眠っています。さあ、いち早くお洒落の秘境へと、冒険しましょうぞ!
文/山下英介 写真/村本祥一 スタイリング/四方章敬

定期購読なら50%オフ!