黄昏ジジの選びのキモ! べトン シレの「MIKI」

小野…四方さん、その帽子、かわいいですね♡

四方…お目が高いねぇ。これ、数年前にちょっといいなと思って買ったんだけどさ、元は70年代、フランスでネオジャパネスクが流行った時代に、イヴ・サンローランがコレクションの中でモデルに被せていた帽子のリバイバルなのよ。

小野…リバイバルなんですか! 形が変わってますよね。

四方…ウォッチマン・キャップっていってね。水兵の見張り役が被ってた帽子をデザインしたものなの。甲板に立ってると風で帽子が飛ぶだろ? だからつばがない。防寒の意味もあるけど、機能を追求したデザインっていうのは、逆にファッション性が高くなる。

小野…ボーダーにトップ・サイダーなんか、夏の風物詩ですもんね。

四方…フランスの水兵ファッションは永遠の定番だからね。

小野…あー好き好き! 制服って、女子は永遠に好きですよ。

四方…抑圧された感じがいいの。自由度の低いところでどう着るかがカッコ良さの決め手になる。スーツが仕事の制服なら、タキシードは女を楽しませるための制服。同じ条件で勝負するのがいいんだよ。そこでカッコ良さを出せるかどうか。

小野…ボーダーにセーラー ハット。四方さん、勝負ありです!
パリのデザイナー、アメーリとマーリオが2013年に立ち上げた帽子ブランドBETONCIRE。人気モデル「MIKI」はブルターニュ地方のフィッシャーマンが愛用する伝統的な帽子が発想の源に。風に飛ばされないようつばをなくし、音が聞こえるように耳が出る形を現代風にアレンジ。バックにはレザーのアジャスターがついており、キャップのように被れる。帽子1万2000円/べトンシレ(インターナショナルギャラリービームス)
四方さんのウォッチマン・キャップの被り方は、ジャック・マイヨールなど、おフランスの香りを漂わせた水兵スタイル。この日は、自分でデザインしたボーダーシャツでコーディネート。このさり気なさができればジジ人前!(四方さん私物)
文/GG編集部
写真/村本祥一

【問い合わせ】
インターナショナルギャラリー ビームス
03-3470-3948