GGのあるある川柳「ジジになり 白髪増えたら モテはじめ」

LIFE STYLE - September 2017

GGのあるある川柳「ジジになり 白髪増えたら モテはじめ」

人間は、何歳の頃にモテたら一番おトクなのか、徳本真司はたまにそんなことを考えてました。単純に願望の強さだけで言ったら10代後半かと経験的に考えるものの、それは欲求解消だけで、おトクではないですよね。ま、勉強は早くから始めるに越したことはないけれど。

そして20代から30代あたりまではモテて当たり前というか、ここでモテなきゃ妻子もできず、生活の基盤を築けない。というわけでモテるための努力も惜しまなかったギラギラした20〜30代。しかし成果は一向に出ず。

それでもバブル世代としてわずかばかりのお持ち帰りも経験。ここが人生最大のモテ・ピークとわきまえてもいました。そんな疾風怒濤の時期を過ぎた途端、女性たちからは総スルー。オヤジ世代になって自分にはモテ期のバブルは来ないとあきらめ、その後は大してオイシイこともなく50代を迎え、いつのまにやら頭髪も真っ白。

おれの人生、大輪の花は咲かないのかとショボくれはじめた今日この頃。しかし、信じられないことが起こったのです。というのも、ここ数年で入社してきた若手OLたちが、なぜだか親切に扱ってくれるのです。頼みもしないのにお茶を入れてくれ、お土産のお菓子を分けてくれる。

果ては部の飲み会では必ず隣に若手OLが座ってきます。怪訝に思ってベテランの御局様たちに探りを入れてみたところ、なんとぼんやりした中年の典型である(とみんな思っていた)徳本のことを、若手OLたちは「素敵なロマンスグレー」と評価しているのだそう! おいおい。

本人は原因不明のモテ期到来に、ウハウハどころか、軽くパニック。だって、いまどきヘタに手を出したらセクハラ認定されかねないですから。

かつてのライバルたちが、どんどんフツーのじじいへと脱落していく中、時ならぬモテ期バブルの到来でウハウハと舞い上がり、急にファッションにも目覚めた58歳のジジなのでした。神様ありがとう。
文/鞆田聖一 
イラスト/遠山晃司