行かずに死ねるか地球の果てまでGGの旅「ペルー」その2

「このコカの葉を噛んで」

街の中心にあるアルマス広場。インカ帝国の皇帝たちの居住地や公共の建物があふれた豪奢な場所だった所。アルマスとは武器の意味。元々、2つに分かれていた広場をスペイン軍が占拠した後、こう呼ばれるようになった。

「このコカの葉を噛んで」

 ジジの皆様、安心してください。これ、合法です。

 ペルーでは、コカの葉やアヤワスカといった緊張を緩和させる植物を占いに使用して、より〝本質〟に迫って行くのです。

 ああ、ついに岸田のジジの心の声が飛び出すのか。「仕事、概ね問題ない。家族、大丈夫。健康……これは少し、気をつけなければならない。消化器系だ。大事にはならないが。今日は何か聞きたいことがあるのか?」

 文字にすると何だか淡々と聞こえてしまうのだけれど、見えないものと交信でもしているかのように話す言葉をポツリポツリと聞いていたなら、絶対当たっている! と確信してしまう。「え〜っと。××なんですが、これは、強気で行ったほうがいいのか、それともぉ……」

 一体、何を密談したのだ?
スターシェフの店CHICHA

スターシェフの店CHICHA

スターシェフ、ガストン・アクリオ氏がプロデュースするペルー料理の店。営業時間12:00 〜 22:30
http://www.chicha.com.pe/

クイ(天竺ネズミ)を使った料理は、絶品。

 標高3400m。実は、富士山の五合目でも激しい頭痛に見舞われるのだという岸田のジジ、高山病が懸念されていたのでしたが——。

 日本で処方してもらった予防薬を服用し、現地では酸素缶も調達して万全の備えであったためか、血中酸素濃度を測ってみたところ、誰よりも濃度が高くて、必要以上に絶好調。

 その上、シャーマンの言葉が効いたのか、さらに足取りは軽く……。帰り道、スキップついでに、最高級ベビー・アルパカを扱うブランド「SOL」で、ちょいと大人買い。クスコでは、高品質のアルパカが日本の市価3分の1程度なんだとか。

 市街が世界遺産に登録されているクスコでは、趣のある街並みの中、シャーマンの世界も、リャマを連れた機織りおばさんの商売も、最高級ブランドの店も、あるいは星付きのガストロノミーも、総てが混然一体。一体、ここはどこで、今がいつなのか、標高の高さに若干くらっとする感覚も相まって、この浮遊感は独特!

 この雰囲気を堪能すべく、クスコでの滞在はベルモンド(旧オリエント・エクスプレス)グループが2012年に宮殿と修道院を改修してオープンした「パラシオ・ナザレナス」。

 わずか55室、オールスイートの部屋にバトラー付きというラグジュアリーなサービスもさることながら、建物のそこここで、ガラス張りになったインカの遺跡を見ることができるんです!

 何せ、改修工事をしている間にインカ時代、プレインカ時代の遺跡や遺物がざくざくと発見されて、政府の考古学者立ち合いの下、4年もの年月をかけてようやく完成したという場所なんですから。居るだけで気分を満喫しようっていう我儘ジジには、実にぴったりではありませんか。

 中庭には、ペルー初の屋外温水プールまであって、リゾート気分もバッチリ。街の中心地であるアルマス広場までは、徒歩で10分程度。「カミソリ1枚通さない」石組みとしてインカの建築技術を今に伝えるサン・ドミンゴ教会の12角の石も徒歩圏内。

 広場のカフェからインカのへその景色を眺めつつ、ピスコ・サワーで乾杯。富士山以上の標高に動きは緩慢になったりするけれど。そのぐらいがこの街にはちょうどいいのです。
高級アルパカならここ「SOL」

高級アルパカならここ「SOL」

SOL は、高級アルパカの専門店。クスコ市内に数店舗を展開する。
http://www.solalpaca.com/inicio

クスコでのお買い物、イチオシはアルパカ。高級ベビーアルパカが日本市価の3分の1ほど。




続く……。



写真/石沢真実 イラスト/小澤怜 協力/PROMPERU ペルー政府観光庁

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