ちょい不良(ワル)温泉物語 静岡県伊東市 ホテルふたり 木もれ陽

1室しかないプレミアム・スイートは、奥にある秘密の扉を開けると、この部屋のゲストだけのための露天風呂が隠れています。ここから眺める海の月は、ことのほか格別でございます。

隠れ家の中にもうひとつ ジジの隠し湯みつけました

そろそろ月見の季節だね」「あら、随分と風流だこと」ジジのヨコシマな計画を察しながらも、どんなお楽しみを考えてくれているのかしらと、ひそかに期待が膨らみます。「月夜を独り占めできる特等席を予約したよ」ジジのとっておきの隠し技ですから、きっと彼女は喜んでくれるはず。

 熱海から海岸線を20分ほどドライブ。カーブを曲がって細い坂道を行くと、海を一望する絶景が目の前に飛び込んできます。「わあ、きれい」「さあ、着いたよ」あら? お宿はどこかしらと思っていると、「いらっしゃいませ。こちらからどうぞ」カーポートの横にエレベーター。そうなんです。宿はこの下にあるんです。

 ハワイの別荘に来たイメージでデザインされたロビーでチェックイン。「お飲み物は何にいたしましょうか」シャンパンでもビールでもワインでも、どうぞお好みのものをおっしゃってくださいね。この宿はオールインクルーシブ、つまりお飲み物は宿泊料金に含まれておりますから、大船にのった気持ちで気ままにご注文くださいませ。ノンアルコールのスパークリングワインなども揃っているので、アルコールが苦手な彼女でも、シャンパン気分で乾杯できますよ。

個室スタイルのレストランでの食事も、オールインクルーシブと思えないほどのこだわり。ワインはオーダーすると3 本運ばれてまいります。白ワインなら、ブルゴーニュのシャルドネ、南アフリカのキャサリン、北海道のケルナーといった具合。今注目の再肥育させた経産牛のグリルは旨味と味わいのバランスが絶妙。朝食は伊豆野菜たっぷりの和食をお部屋で。

プレミアム・スイートはこの宿の中でも一番のロケーション。海と空、初島と伊豆大島の島影、沖を行く船、聞こえるのは潮騒の音だけ。刻々と変わる絶景にうっとり。

月夜を独り占めの特等席は、1日1組限定のプレミアム・スイートにだけ存在しますから、この作戦を遂行するには、ぜひこのお部屋を指定でご予約くださいね。「すご〜い! 海と空しか見えないわ」もちろんお部屋からの景色も抜群です。リゾート気分を盛り上げる籐家具を窓辺に配したインテリア。もちろん室内には温泉もございます。ぽちゃんと浸かれば、目線の先は水平線インフィニティ。ぽっかり浮かぶ初島が海の広さを感じさせます。

 泉質は、ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉。伊東には珍しい濁り湯です。高温源泉の温度調整をもう1本の冷泉の源泉を使って行うという、こだわりの源泉100%かけ流し。しかもセンサーで源泉の湯量を調整できるシステムで、熱め・ぬるめも思いのままに。ジジが専属の湯守となってピピッと彼女好みの温泉にしてあげることもできちゃうんですよ。そうそう、覚えていらっしゃいますか?この宿はオールインクルーシブですからお部屋に用意されている飲み物もすべてフリー。もちろんルームサービスでもドリンクをお願いできます。「君に見せたいものがあるんだ」と部屋の外へ誘いましょう。「なになに?」廊下の先にもうひとつの扉。「こっちも僕たちの部屋な
んだよ」ドアを開けると謎めいた廊下が続きます。「なんだか探検しているみたいね」その先に現れたのは別世界の露天風呂。「ここから眺める海の月が最高なんだ」あまりのサプライズに目を潤ませる彼女。「そろそろいい時間かな」そう。ディナーは少し遅めの時間にして、黄昏時のお月見はいかがでしょうか。ほら、よく見てください。海に映る月明かり。木の枝の奥にこっそりとお月様が隠れておりますよ。夜になるちょっと前、空も海も深いブルーに染まるマジックアワー。最高にロマンティックな温泉のお月見はきっと忘れられない二人の時間になることでしょう。

 そのあとのディナーは伊豆の食材をたっぷり味わえる名苗シェフのフレンチです。どうぞお腹を空かせてお出かけください。

早起きジジに朗報です。伊東は海から昇る朝日も感動的。うっかり朝早く目覚めてしまったら、彼女と一緒にこんな景色を眺めながらモーニングコーヒーをどうぞ。

ホテル ふたり木もれ陽
静岡県伊東市宇佐美字留田3594-809
TEL.0557-52-6510 FAX.0557-52-6520
https://komorebi.bz/
2名様宿泊、1名様あたり(税込、夕食・朝食付)
プレミアム・スイート:7万2900円~
ラグジュアリー・スイート:6万7500円~
オプション(要予約)
ボディトリートメント:60分 2万1600円~
フェイシャルトリートメント:60分 2万1600円 ほか
取材・文・写真/かりのすみか 写真協力/ホテルふたり木もれ陽
※GG2018年10月号より転載記事のため最新の情報ではない場合がございます。

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